【公開日:2023年3月13日】
チャットボットの導入を検討しているものの、効果を出すにはどれくらいの費用がかかるか見当がつかないという方は多いのではないでしょうか。
チャットボット導入の費用相場は、3万〜100万円までさまざまです。チャットボット導入の費用対効果を高めるためには「何に費用がかかるのか」「何を基準に選べば良いのか」を理解することが重要です。
そこで、本記事ではチャットボット導入の費用相場と、金額を左右する3つの要素について解説します。費用対効果の高いチャットボットを選ぶポイントが理解できる内容になっていますので、問い合わせ対応の業務効率化を実現したい方は、ぜひ最後までお読みください。
チャットボットの費用相場
チャットボットの費用相場は初期費用に5万〜100万円、運用中に月額3万〜100万円程度です。提供元や機能の構成、AIエンジンの開発元、プランによってチャットボットの費用は大きく異なります。
導入する企業によってチャットボットが担う役割は変わるため、解決したい課題に合った機能の構成やプランで検討しましょう。ツール自体の費用だけに注目が集まりやすいですが、それ以上に導入時と運用後にかかる担当者の負荷を抑えられる製品を選ぶことが重要です。
チャットボットの費用の内訳
チャットボットを導入する費用の内訳は、以下の4つに分類できます。
- 初期費用
- 月額費用
- オプション費用
- コンサルティング費用
それぞれ順番に解説します。
初期費用
初期費用は、チャットボットを契約する初月に支払う費用を指します。初期費用に含まれる項目の例は、以下のとおりです。
- 会話の元データ作成、もしくは応答文の作成サポート
- AIの学習サポート
- アカウント設定などの環境構築
- 担当者や関係者へのツール操作のレクチャー
シナリオ型と比べると、AI型の方が金額は高くなる傾向にあります。含まれる項目や金額は、サービスの提供元によってばらつきがあります。
月額費用
月額費用は、チャットボットを運用し続けるために支払う毎月の利用料を指します。初期費用と同様に、運用するチャットボットの提供元や機能の構成、規模によって月額費用が変動します。
月額費用も初期費用と同様に、シナリオ型と比べると、AI型の方が金額は高くなる傾向があります。
オプション費用
オプション費用とは、基本プランに追加するサービスにかかる費用です。チャットボットのカスタマイズなど、必要に応じて発生します。
オプション費用の定義は各サービスにより異なるため、提供元に確認が必要です。サービスによっては月額費用に含まれる場合や、オプション費用として追加費用がかかる場合があります。
オプション費用を大きく分けると3種類あり、項目や機能の例は以下のとおりです。
1.追加の作業工数(月額費用以外で提供元に追加の作業工数が発生する対応)
- シナリオ設計
- 分析レポートの作成
2.利用できる機能の追加(基本プランからの機能拡充など)
- SNS連携
- デザイン変更
- データの詳細分析
3.利用ボリュームの追加(運用体制や利用者数の拡大など)
- 管理画面へのログインアカウント数
- 設置サイトへのアクセス数
- 設置先サイトや設置先ドメインの追加
- ボットの利用回数
オプションの種類は、サービスによって異なります。月額の基本費用に含まれていることが多いものは「作業工数」と「利用できる機能」です。一方で「利用ボリュームの追加」は、追加費用がかかるケースが多いでしょう。課題解決に有効な機能を組み合わせた設定ができれば、高い費用対効果を得ることが期待できます。
サービス品質の改善
コンサルティング費用は、チャットボットの運用についてアドバイスを受けるための費用です。チャットボットの改善の施策は以下の3つの領域に大別できます。コンサルティングの範囲は以下のすべての範囲に及ぶ場合や、一部の場合などがあります。には、以下の3つの段階があります。
1.閲覧数・利用回数を増やす施策
- チャットボットの設置場所、表示位置
- 告知、プロモーション方法
2.回答にたどり着かせるための施策
- スムーズに必要な情報にたどり着くためのシナリオ設計の改善
- 検索性を向上するためのQ&A文のブラッシュアップ
3.問題解決数を増やすための施策
- 最終回答の回答文の改善
- 最適な誘導先のチャンネルへの導線設計
コンサルティング費用は製品によって以下のケースがあるため、提供元への確認が必要です。
- 導入時のコンサルティングが初期費用に含まれる
- 継続的なチャットボット改善のサポート料金が月額費用に含まれる
- 初期費用や月額費用とは別に料金がかかる
自社でデータを分析して改善を繰り返すのも重要ですが、運用のプロから直接フォローを受けられれば導入効果をさらに高められるでしょう。施策の段階に応じて、総合的に相談できることが重要です。
チャットボットの費用を変える3つの要素
チャットボットの費用への影響が大きいのは、主に以下の3つの要素です。
- AIの有無
- 設置できるページ数、ドメイン数
- 登録できるQ&Aの数、シナリオのノード数
それぞれ順番に解説します。
AIの有無
シナリオ型と比べると、AI型の方が費用は高くなる傾向にあります。利用者の問い合わせに柔軟に対応するための、AIを開発するコストがかかるからです。たとえば、AIが内製の場合は自社での開発投資の費用、他社のエンジンを使っている場合はライセンス費用がかかります。span style=”font-weight: 400;”>
利用者が好きなように記述して問い合わせできるAI型の方が、ボタンの表示スペースの限界にとらわれずに幅広い質問に回答可能です。利用者にとっては問題解決できる範囲が広くなり、チャットボットの運営者にとっては、作成したQ&Aを最大限活用できるメリットがあります。span style=”font-weight: 400;”>
また一般的に、FAQシステムはキーワードが一致したときのみ検索結果を表示するものが多いですが、AI型のチャットボットは表現が違っても近い回答を候補に出せる製品が多くあります。
設置できるページ数、ドメイン数
多くのチャットボットでは、設置できるページ数やドメイン数に制限があります。同じ費用でも、提供元によってページ数やドメイン数の条件が変化する場合があるので、事前のチェックが必要です。
登録できるQ&Aの数、シナリオのノード数
チャットボットでは「登録できるQ&A数」や「シナリオのノード数(接続先の回答の数)」に上限が設けられていることが多くあります。一見費用が安く見えても、上限があることで、運用開始後に自由に変更しづらいケースが発生しないかどうかに注意しましょう。
運用開始後に情報の追加や分割を自由にできるチャットボットの方が、実際の利用履歴に基づき、状況の分析をしながら多くの改善ができます。そのため、効果の最大化や業務効率化のための有効活用が進めやすくなります。
費用対効果の高いチャットボットを選ぶ6つのポイント
費用対効果の高いチャットボットを選ぶ6つのポイントは、以下のとおりです。
- 導入時の構築の負荷が少ない
- 運用開始後に改善しやすい
- 分析対象のデータが明確で確認しやすい
- 複数部署や顧客向けなどへ横展開しやすい
- ターゲットに合ったメディアやアプリに設置できる
- 無料トライアル期間を設けている
ツールの導入にかかる費用は、ツールの価格だけが安ければ良いわけではありません。導入時と運用開始後に担当者が対応する業務負荷などをトータルで考慮したうえで、費用対効果の高い選択をすることが重要です。
導入目的を明確にする
利用者が問題解決するためのコンテンツの準備と、答えにたどり着く設計が必要なため、チャットボットの導入時は担当者にある程度の負荷が発生します。しかし、担当者はほかの実務と並行してプロジェクトを進めることが多いでしょう。そのため、できるかぎり導入時の負荷が少ないサービスを選ぶことが重要です。
導入時の負荷に影響を与える要素は、以下が挙げられます。
- 担当者が直感的に理解しやすい管理画面か
- ボットの動作確認までがスムーズか
- ボットの全体像の確認がしやすいか
- 導入時のサポートが提供されているか
担当者にとって構築の負荷が少ないチャットボットを選ぶことで、導入にかかる人的コストを削減できます。
運用開始後に改善しやすい
チャットボットは導入時の負担が注目されやすいですが、最も重要なことは運用開始後の改善のしやすさと、その負荷をできる限り抑えられることです。
チャットボットの導入時に用意するコンテンツを作成する際は、過去の問合せ履歴を参照します。履歴がない場合は、関係者の経験に基づき作成や設計をすることになります。
一方、運用開始後の改善は実際の利用履歴をもとに進められるため、チャットボットの活用効果の向上に与える影響が大きいです。
運用開始後の負荷と効果に影響を与える要素は、以下のとおりです。
- 構築後の修正のしやすさ
- ボットの応答の変更のしやすさ
- シナリオ構築後の修正のしやすさ
- シナリオ変更後のエラーチェックのしやすさ
- 導入時の担当者以外でも操作しやすい画面か?
導入時だけでなく、運用後の改善まで見据えたツール選定が重要となります。
分析対象のデータが明確で確認しやすい
チャットボットの効果的な運用において、課題を改善するためにデータ分析や効果測定は必要不可欠と言えます。どのような数字や観点でチェックして、次に何のアクションをとればよいか、分析対象のデータを明確に確認しやすいことが重要です。
分析手順の明確なチャットボットは導入効果の具体的な検証に役立つため、選ぶ際のポイントになります。分析対象のデータが明確で確認しやすいツールであれば、専門的な知識がなくても社内で簡単に共有可能です。
複数部署や顧客向けなどへ横展開しやすい
チャットボットは、最優先で解決すべき課題や、解決までの速度が早い領域から導入されますが、最初の導入先の運用開始後に、ほかの領域にも展開することで、効果を最大化する企業が多くあります。
たとえば、導入時は情報システム部門への社内質問から対応しはじめ、総務や経理など社内で活用の範囲を順番に拡げていく企業が数多くあります。
また、別のケースでは、社内の営業やカスタマーサポートなどのお客様窓口の部門での利用後に、顧客接点を強化・改善するために、顧客向けのサイトにチャットボットを追加で設置するケースも多いでしょう。横展開にあたっては、だれもが使用方法を直感的に理解しやすいツールを選ぶことや、複数のボットを構築しやすいことが重要です。
ターゲットに合ったメディアやアプリに設置できる
Webサイト以外に、チャットボットは以下のような外部サービスと連携して展開できる場合があります。
- スマホアプリ
- LINE
- Microsoft Teams
- Microsoft SharePoint
- Googleサイト
- その他のグループウェア等
自社のターゲットの利用者に合ったメディアやアプリに設置できることで、問題解決までの時間を短縮可能です。利用者との接点強化や1つのボットを複数のメディアに設置する展開も可能なため、費用対効果の向上につながります。
無料トライアル期間を設けている
チャットボットのなかには、無料のトライアル期間を提供しているサービスがあります。料金が発生する前に実際の使用感や機能を試せるので、担当者は費用対効果の向上につながるツールを選びやすくなります。無料トライアル期間を活用して、費用対効果の高いチャットボットを選びましょう。
「hitobo」では、今ならAI型+シナリオ型のチャットボットの導入を手軽に試せる30日間の無料トライアルを実施中です。「hitobo」は初期費用5万円、月額費用6万円からチャットボットを利用できます。導入に専門的な知識は必要ありません。問い合わせ業務の効率化にお悩みの方は、ぜひ「hitobo」の導入をご検討ください。
まとめ
チャットボットの費用相場は初期費用に5万〜100万円、運用中に月額3万〜100万円程度です。費用はチャットボットの提供元や性能、プランによってばらつきがあります。費用対効果の高いチャットボットを選ぶなら、無料トライアルを活用して導入時や運用開始後にスムーズに利用できそうかを確認することが重要です。
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