【公開日:2023年7月30日】
目次
ChatGPT(チャットGPT)でPDFドキュメントやWebページを読み込みFAQ作成
ChatGPTにそのまま質問しても、自社情報を反映した回答生成や、最新情報や、一般的な流通が少ない分野の専門知識には、うまく回答できないことがよくあります。自社の情報を読み込ませれば、そういった質問への回答も生成できるのでは?と考え、自社の業務に生かすために具体的なやり方について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか?
この記事ではChatGPTを活用してPDFやWebページからの情報を抽出しQ&Aを生成、それを元にFAQシステムおよびチャットボットを作成する方法を説明します。これにより、社内ドキュメントやWebページの情報から効率的にQ&Aを網羅し、社内ヘルプデスクやお客様窓口におけるよくある質問の問題解決のしやすさを向上できます。最後までお読みいただき参考にしてみてください。
PDFやCSVなど社内ドキュメントのファイルを読み込みQ&A生成
社内ドキュメントやデータを活用して、社員や顧客の質問に答えるためのチャットボットやFAQシステムを構築することで、質問者や回答者の時間とコストを抑え、組織全体としての効率化が可能です。
PDFやCSVなどのファイルの内容を読み込みQ&Aを生成することができます。企業の製品やサービス、社内規則、技術文書、マニュアルなど、これらの情報を利用し、効率的にQ&Aを作成し、チャットボットやFAQシステムに反映することで、ヘルプデスクの労働時間を削減し、質問に対する回答サポートの質を向上させることができます。
テキストをChatGPTにコピペして読み込みQ&A生成
PDFやCSVなどのテキストベースのファイルから情報を抽出する最も基本的な方法は、テキストをコピーペーストしてChatGPTに読み込ませることです。しかし、これは大量の文書を処理する際には労力がかかります。
プロンプト(生成AIへの依頼文)
Q&Aを3個リストアップしてください。
<参照情報>
ココにテキストを貼り付け
| No. | Q | A |
| — | — | — |
| | | |
PDFのファイルをChatGPTのプラグインで読み込む
さらに効率的な方法として、ChatGPTのプラグインを使用してPDFのファイルを直接読み込む方法があります。この方法を使用すれば、PDFからテキストを抽出し、それを元に質問と回答のペアを生成することが可能です
ただし、ChatGPTのプラグインを使用するには、AIが学習すること可能にする設定をONにして、AIのトレーニングにデータを使うことを許可することが必要です。
プラグイン
ChatWithPDF | 指定のURLからPDFを読み込み、要約が可能。内容への質問にも対応する。 |
Ask Your PDF | Web上に公開されているPDFの内容を読み取り、回答に反映する。 |
PDF、Word、EXCELなどのファイルをhitoboで読み込む
ChatGPT APIに連携されたツールの中には、PDFだけでなくWordやExcelなどのファイルも読み込むことができるツールもあります。hitobo(※2023年9月以降に機能追加予定)はファイルからテキストを抽出し、効率的にQ&Aを生成します。
ChatGPTでURLからWebページを読み込みQ&A生成
Webページは、情報が豊富にあり、更新も頻繁に行われるため、質問に対する答えを見つけるのに理想的な場所です。ChatGPTを使用して特定のURLからWebページを読み込み、その情報を基にQ&Aを生成することが可能です。
この方法は、特定のトピックや製品に関する詳細の情報や、最新の情報を提供するのに特に便利です。たとえば、製品の仕様、価格、利用可能なオプションなどを読み込むことで、詳細の情報や最新の情報を反映したQ&A生成ができます。
WebサイトのURLをプラグインで読み込む
Webページからの情報抽出が可能です。特定のWebサイトのURLをChatGPTのプラグインに入力することで、そのページのテキストを抽出し、Q&Aを生成します。
プラグイン
Webpilot | 指定のURLの内容をリサーチし、それをもとにした回答が可能。 |
Link Reader | 指定したページの内容を要約する。指定したページの文体を学習させることも可能。 |
ブラウジング機能を使ってURLを読み込む
ブラウジングを活用してURLを読み込むことができます。特定のWebページを直接ChatGPT Plusのブラウジング機能で読み込ませることが可能です。これにより、既存の情報を元にFAQに反映することが可能になります。
※2023年7月25日時点では、ChatGPT Plusのブラウジング機能の提供は、機能の不具合の解消のために一時的に停止されています。
Webページの情報をhitoboで取り込みQ&A生成。カテゴリも自動分類。
情報漏洩リスクを避けてChatGPT API連携ツールで読み込む
社内ドキュメントを元に生成AIでQ&A生成を行うときは、情報漏洩リスクを避ける必要があります。
以下では、Web版のChatGPTを使った場合と、ChatGPT API連携ツールを使った場合の違いを解説します。
ChatGPT API連携ツールとWeb版のChatGPTの違い
Web版のChatGPTでプラグインやブラウジング機能を利用するには、AIが学習する設定をONにした状態で利用する必要があります。AIが学習する設定をONにしていた場合は、社内情報の漏洩リスクが伴います。
ChatGPT APIの利用時は、標準的にAIが学習しない仕組みとなっています。そのため、AIの学習によって生成に二次利用されることによる情報漏洩リスクを防止することができます。
具体的な違いは以下の表で確認できます。(2023年7月24日時点)
まとめ
- ChatGPTなどの生成AIを活用して、PDF、CSV、Word、Excelなどの社内ドキュメントから情報を抽出し、効率的にQ&Aを生成してチャットボットやFAQシステムに活用することが可能です。
- ChatGPTはまた特定のURLからWebページの情報を読み込み、それを基にQ&Aを生成することができます。この機能は、最新の情報や詳細な情報を提供するために特に有用です。これにもChatGPTのプラグインやブラウジング機能、hitoboが活用できます。
- ただし、社内ドキュメントを元にAIでQ&Aを生成する際は、情報漏洩リスクを避けるために、ChatGPT API連携ツールの利用がおすすめです。hitoboを使用すればQ&Aの回答を自社の情報にカスタマイズすることが可能です。
hitoboは問い合わせ対応履歴からQ&A自動生成。スグにボットに反映可能。
hitoboの場合は、Q&Aを自動生成したあと、そのまま利用中のチャットボットに応答に追加することが可能です。メール、チャット等の問合せ対応履歴(質問や回答の履歴)をアップロードすれば、そこからQ&Aの自動生成が可能です。
また、PDFなどの社内ドキュメントなどのファイルや、URLからWebページを読み込みQ&Aを自動生成することが可能です。(2023年9月予定)
以下より、資料のダウンロード及び、問い合わせが可能です。お気軽にご相談いただけたらと思います。